危機

2005年5月5日
 嬉々、ならいいんだけど。

 今までで最悪なデート。

 前日にどうも怒らせたな、と思っていたら、案の定。

 写真を撮ろうと言ったら、撮るのは好きじゃない、よっぽどのときじゃないと、と言われた。

 そんなことは初耳。

 早々と帰ることになって、あんまり頭にきたので、途中で降ろして、と言った。そんな雰囲気の車中にいるより、自力帰った方がよっぽどましだった。

 それをしないのは、偽善者たる所以でしょうね。

 家に送ってもらい、車から降りようとしたところで、昨日のあれは何、みたいな話になって、結局もう一度、話のできる場所へと移動。

 私がそれまで言わなかった、偏屈な考えも全部言った。

 彼からは合わない、性格が違いすぎる、と言われた。

 私は、そんなことはわかっていた。合わないから面白いのに。

 そもそも彼は私の苦手なタイプだから、合うはずがない。

 
 この言葉には、さすがにショックを受けていた。

 それはそうでしょうね。

 「だから、どうしたいの?」

 よく、彼に向かって問いかける言葉。

 気に入らないことがあるなら、言えばいい。

 でも、だからどうしたいか、が私は大切だと思う。

 不満があるが修復・改善していきたいのか、もう我慢の限界で終わらせたいのか。

 分からない、というのは、例え本当困っていたとしても、卑怯な逃げ言葉だと思う。

 相手の出方しだいで、どうとでも意見が変えられる、便利な言葉だからだ。 

 こう言われてしまったら、もうどうしようもない。決定的な言葉がないだけで、私がそれを許さないだけで、本当は終わっていてもおかしくない関係だ。

 ここまでプライドを傷つけられて、まだ付き合っているのは、おかしなことだ。

 将来なんて見えない相手と付き合って、引っ張りまわして、その先に何があるというのだろう。

 好きなだけではどうしようもない。

 好きという気持ち以外に、関係を継続させる理由なんてない。

 相反する思いが、私の中を駆け巡る。

 いっそ言ってやろうか。苦手となった原因の男がいることを。そのせいもあって体を壊したことを。その男と、彼が兄弟構成も血液型も出身大学まで一緒なことを。自虐的な気持ちになることを。

 それは、いつまでこだわっているんだと言われようが、私の高校からのトラウマだ。

 そういうタイプにわざわざ固執するのは、本当におかしなことだと思う。決して好きなタイプではないのに。

 万人受けする人は苦手なのだ。本性見せてみな、そんなきれいな人間じゃないくせに、と思う。

 
 彼氏の衝撃の過去を聞いて、きれいな人間ではないと思ったけど、そのことに酔っているようにも思えた。

 時間に追われてちっとも考える余裕がなかったが、まだ私の中にこういう文章を書ける力が残っていて良かった。

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