演奏会

2004年8月15日
 大学の演奏会に行ってきました。

 一緒に行く人がいなかったので一人で。

 Nさんを誘いたかったけど、心の奥底では、本当は一緒に行きたくないと思っているのも事実だったから。

 演奏会に行くといったら、いいな〜とは言ってくれて、ちょっとその気になった。

 だが。

 過去の私を知られたくない、また断られるのがイヤ、などの理由で、そのままスルー。

 最寄り駅で、まる一年違いの同じ誕生日の男の子、Hを見かけ、「久しぶり!!」
と肩を叩いたら、おもいっきりビックリされて、後ずさりされた(笑)

 ちょうどいいので、会場まで一緒に行くことに。

 私があまりにもいいかげんだったのと、よく笑ってノリが良かったせいか、
「そんなキャラだったっけ?」
と言われる始末。
 私は一応、一歳上なのだが、そんなこともすっかり忘れていたらしかった。同期として、あまりにもなじみすぎていたし、頼りがいも皆無なせいね、きっと。

 一時はエレガントなどど言われた片鱗は、跡形もなかったでしょうね。
 服の趣味も、髪型も、彼が知っているのとは違ったと思うから。

 そうやってエレガントに振舞うことは、なかなか辛いものがあった。
 要領は良くないけど真面目で、病弱で、大人しくて、品のいい服を着て、黒髪ロングストレートで、メガネをかけて・・・今も昔と同じ部分はあるけど、大半はもう違う。

 ちょっと馬鹿っぽくて、抜けていて、裏ではどう見られるかを密かに計算している、そんな性格ではなかった。

 
 女の子とより、男の子と話す方が楽しいしさ。

 Hとその友達、後輩と一緒にほぼいたから、珍しがられたみたい。

 昔から苦手な女の先輩とは、これで完全にお互いが嫌っているというオーラをビシビシ出し合っていたし。 
 嫌いな人は嫌いなんだもの。

 体調以外で、団を辞める一番の原因となった、元指揮者のIさんとも会ったが、雰囲気は穏やかで、今ならしゃべっても大丈夫かなと思った。

 私がその人に対する見方が変わったから、向こうの態度も違ったように見えたのかも。

 同期が指揮を振っているのを見て、月日の流れを感じた。
 偉くなったなあ(ホロリ)

 ドリルステージで、ある曲が流れた瞬間、
「やられた!!!」
と思った。

 それは、私が入団して、初めてドリルで演奏した曲。

 精神的にも体力的にも、メチャクチャ辛くて、家に帰ると、追い詰められた気持ちでコンテを覚えて、辛さのあまりよく泣きもした。

 全体練習の時も、本当なら同期になる人に後輩として教えてもらう微妙さ、一人年上の立場なのになかなかついていけない自分、初挑戦のドリルの大変さ。

 そういったものが一気に思い出されて、視界が涙でかすんだ。
そしてこぼれた。

 Hに見られたらしく、
「泣いてる?」
って後ろの席にいる友達とひそひそしているのが聞こえた。

 抜けてるくせに、よく気がつくし、鋭いんだよなあ。

 そっとしておいてほしい、言ってはいけないことをグサッという人だし、昔から。

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